トップへ戻る



成田 良悟の作品



「バッカーノ!」   電撃文庫    ☆×8



巷で噂の成田良悟デビュー作です。
舞台は禁酒時代のアメリカ。カモッラ(ギャングみたいなの)がたくさんでます。
これは面白いです。
主人公格が複数人いて、だんだんと全員が交錯していきます。
読んでるときの爽快感もよし、読後感も大体良いし、読みやすい。
キャラもよくできていて、まさに近代のライトのベルの中では群を抜いています。
まるで出来の良い映画のようだとはよく言ったもの。
構成力には驚かされるばかり。ぜひ1読あれ。




「バッカーノ!」1933(上)(下)       ☆×7

いいかげんキャラ増やし過ぎだと思った、さすがに。
ここまで来ると、主人公格の交差も何も無いんじゃないかと思う。
あとクレアの「世界は俺を中心に回ってる」発言が聞けなかったのにはちょっとガッカリ。
まあこの作品は「シスコンVSブラコン」、「不自然VS自然」的な話だったと思われます。
ああ、あと「剣VS槍」もか。
あんまキャラ増やしても複雑になり過ぎてこの人独特の巧さが出ないと思った。



1巻「バウワウ!」(越佐大橋シリーズは巻ごとにタイトルが変わる。)   電撃文庫    ☆×8
2巻「Mew Mew!」    ☆×6



これは特にキャラがいい作品。2人の主人公格が正反対の道を歩みます。
この主人公の内1人は僕の前のH.Nの元ネタです。
キャラに感情移入しやすい。続きが気になるシリーズです。





3巻「がるぐる!(上)」  電撃文庫    ☆×8

 上巻という位置付けの通り、物語のさわりのみ。
 それでも十分キャラが動いていて、面白いのがこの人の書く物語なんだけれど、ちょっと物足りなかった。
 スピード感のある話なので、重みや分量を感じさせない分を、下巻ではしっかり補って欲しいもの。
 





「がるぐる!(下)」  電撃文庫    ☆×8

 くだらない話なのに面白い。
 B級映画を意識しているだけあって感じが出ていていいです。このシーンが書きたかったんだろうなっていうのが分かる場面があって、あとはそこへとキャラが動くのを見守るだけ。キャラが物語を動かしているってのがいいです。好きなキャラがテンション低いし登場も地味だし話に対して関係ない脇役だしであまり期待してなかったのですが、驚きの展開も用意してあったりで、予想外の良さでした。読みやすいのもまた良し。
 




「デュラララ!!」   電撃文庫    ☆×7



 池袋を舞台に、おなじみ個性強すぎのキャラ達が登場。
 これは舞台が身近ということもあり、いろんな面白さがあります。




「デュラララ!!×2」   電撃文庫    ☆×8



 成田良悟氏お得意の、キャラの動かし方が良い。構成が巧いと思うし、意外な展開も 凄い。
 ある意味、全く予期していなかった。でも、冗談としては考えていたような展開になった。 それを当たり前の如くやってのけるこの作者は凄いと思う。
 伏線の消化から、仕掛けから、どれをとっても楽しめた。面白い。
 あまつさえギャグも面白いのだから、言うことなし。まあ多少内輪に走りすぎて分かる人にしか分からないネタが多かった気もするが、 僕は見つけた限り全て分かったので、特に何も思わなかったけど。
 キャラの配置とか、勢力図とか、凄く面白いことになっている。
 もはや全く目の離せないシリーズ。




「ヴぁんぷ!」   電撃文庫    ☆×6



タイトルに「!」がつくことはもはや定番となっている。
つくづく思うのだがこの人絵師に恵まれてるなあ。
これはまあ怪物(?)たちの話。
成田良悟にしてはおとなしめの作品。



「ヴぁんぷ! U」 ☆×5  電撃文庫

 面白くないことはない。
 でも、こんなもんじゃない。だけれど、これはいわゆる、前後編で言う前編。後編での爆発を願う。切に。
 設定に終始終わっている。キャラの印象付け、その過去。それは惜しすぎる。キャラが勝手に動いて、それを 活かして行くのが成田良悟の面白いところだと思う、だからこそ、今回のは惜しい。はっとさせられる部分が少なかった。  次巻は読みやすいだけの薄い話にしないでもらいたいものです。




トップへ戻る

評へ戻る