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「シュプルのおはなし」   電撃文庫      



1巻   ☆×5

主人公のシュプルは、体が弱く、1人で外出することも出来ない。
しかし、そんな彼でも心躍る冒険の旅に出ることが出来るのだ。
そう、本を読んでいる時。シュプルは登場人物になりきって、スリル溢れる活劇に身を投げることが出来る。
そんなシュプルがいつも預けられるおじいちゃんの家で、宝箱を見つける。
他人から見ればガラクタでも、おじいちゃんには思い出の詰まった大切な宝者達。
シュプルはそれらを見て、思いをめぐらせる。本当は違うのだろう、でも、シュプルはそれぞれの宝に纏わる物語を紡いでいく。
そんなお話。

短編でそれぞれの話が語られるので、それぞれの話がほとんど独立していて、関連性が無いのが少し惜しいです。
それぞれの話は、ほのぼのとしていて、雰囲気は出せています。
それらがつながりを見せたら、もっと面白いと思うのですが。
あくまでも「シュプルが勝手に想像して語るおはなし」なので結局何も感じられず、「だからそれで何?」というふうになってしますようです。
それぞれの物語を純粋に楽しむように読むしかないかと。
雰囲気はいいんですが、微笑ましくて。





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