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川上 稔の作品
「終わりのクロニクル」 電撃文庫
1巻(上・下) ☆×8
キャラが良い。皆が皆何かを抱えて、守って、それでも笑ってる、って感じ。
主に(上)巻はギャグが多いけど(下)はいちおう一段落つけるって事でドラマが描かれる。
設定が複雑で、いちいち前巻を読み返さないといけない(人による)
内容が濃厚で、さらに文章も独特なので、人によっては受け付けないかもしれない。
構成の密度が高く、きっちりと組まれている。
2巻(上・下) ☆×8
1巻での伏線、設定を無駄なく利用している。
構成力は見事。
このシリーズはまだまだ続く。
3巻(上・中・下) ☆×8
3分割構成なので、
次巻への伏線、キャラ達の過去などが織り交ぜられている。
ちなみにこの作品には同作者の作品「都市シリーズ」のネタが織り込まれているらしいのですが、僕は未読なので分からず。
ストーリーの全体像がおぼろげに見えて来た、というところ。
4巻(上・下) ☆×8
過去と現在が入り乱れ、複雑になってきているので把握するのが難しい。
描写も慣れないと読み進めるのに時間がかかり、ストレスがたまる。
文章にさえ慣れれば、壮大な設定とパンチの効いたキャラやギャグに圧倒されて満足できる。
5巻(上・下) ☆×7
交渉も大詰め。
今まで伏せてきた事実、さらには横突きに新たな事実。知らされることが多い巻です。
今までの交渉から続いてきた意味、そしてこれからの展開。
期待をもたせて、予想をさせる巻です。
6巻(上・下) ☆×9
決着をつける。
今までのすべてを解き明かし、すべてにけりをつける。
読んでいて爽快。
シリアスモード一直線かと思いきや、相変わらず笑える。
次が最終巻。最終巻にしてもいいくらい話がまとまりました。
これでむしろ、次の巻をどうするのかに期待がかかります。
7巻 ☆×9
なるほどなるほど、と読みながら頷いてしまうほどに納得。
展開が作りこまれていて、これを読んでからもう一度、1から読み直すのをお勧めします。
のこり☆一つは、前の世代版から読みたかったという多少の不満。
『クロニクルの終わり』に相応しい一冊でした。感動。
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