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有沢 まみずの作品


「インフィニティ・ゼロ」   電撃文庫



1巻   冬〜white snow〜    ☆×10

ライトノベルにこんないい作品があったんだ、と。
そう思いました。
文章は何処か切なげで、クライマックスへの盛り上げを助けています。
人間が上手く描かれていて、魅了されます。
これは、説明するのが難しい本です。
とにかく読んでみてください。
胸がいっぱいになって、ただわけもわからず、泣くことでしょう。
泣けなくても、必ず何かが伝わってきます。




2巻   春〜white blossom〜    ☆×7

まあ、1巻ほどの感動は望むべくも無いけれど、それでも十分いい話。 やはりどうしても1巻と比べてしまいますが、2巻も面白いです。 2巻は2巻で独立した面白さが有ります。



3巻   夏〜white moon〜    ☆×6

どうしてもいまいちといわざるを得ない。
1,2巻と来てこれは正直拍子抜けした。
勢いもあまり無く、感動と呼べるほどの物も無い。
まあ、中途半端なところで終わったのだから仕様がないといえばそれまでなのですが。
この作者はクライマックスが凄いので、最終巻となる4巻に期待。




4巻   秋〜darkness pure〜    ☆×9

これは、1巻と比べても遜色しないどころか、1巻より良かった。
1巻ではただわけのわからない悲しさが、読者の胸を打つが、今回は、暖かい感動が広がる。包まれる、と表現した方がいいかもしれない。
感情移入をしやすいので、ストーリーが進むごとに一喜一憂できる。
というか、この本はラストのためにあるといっても過言ではないと思う。
少なくとも僕はそう思っている。
ラストまでは正直、2,3巻とたいして変わらない。
でも、最後を見れば分かる。
ここまで納得の、そして感動のラストは初めて読んだ。
とにかく素晴らしい作品です。





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